ディレイラー・チェーンの取り付け

written by らんぼー

最後にチェーンをつなぎます。

新品のチェーンには同封されていますが、コネクティングピン(ちっちゃい丸いピン)を使ってつなぎます。

まずは先ほどチェーンは切りましたので、チェーンの端と端をつなげ、コネクティングピンを指で押し込みます。



指で押し込むだけで半分入ります。

ここで今回の説明の前半に説明をした、チェーンを通す際の注意点その1、「チェーンの向き」が出てきます。

上の画像は右側がクランク側、左側がスプロケット側です(チェーンステー下側のチェーンで作業をしています)。

このとき、前ページで説明したオスがピンを境にして右側、メスが左側にあります。

シマノによると、この方向がチェーンが切れにくい方向らしいのです。

チェーンを通す段階で逆に通してしまうと、オスが左側でメスが右側になってしまいます。

無論この方向を間違えたところで走れなくなるわけではなく、単純に「チェーンが切れやすくなるかもしれない」ということなので大きな問題はないのですが、簡単なことですからしっかりと確認して間違えないようにチェーンを通しましょう。

さて、話を元に戻して、手で押し込んでおいたピンをチェーンカッターで押し込みます。

チェーンをカットする際と同じ要領で、ピンをチェーンに押し込んでいきます。

画像手前のピンの出しろが、両隣のピンの出しろと揃ったところで押し込むのを止めます。



この画像ですと、ほんのちょっとだけ両隣よりもピンが出ていますね。

実際はちゃんと出しろが揃うように押し込んでください。

押し込み終わったら、向こう側に出ているピンの余りをペンチでもチェーンカッターのピンを切る用の溝でもなんでもいいので、ポキッっと折ってください。

意外と簡単に折れます。

最後にチェーンをつないだところの動きが固くないか、手で動かして確認してください。

動きが固いようであれば、ピンをほんのちょっとだけ押し込んでみたり(本当にちょっとだけですよ)、反対側からほんのちょっとだけ押し戻してみたりして(本当に本当にちょっとだけですよ(笑))、動きの固さが取れているか確認してみてください。

それでも取れないようであれば、乗ってるうちに動きがよくなってくるのを待つか、動作に支障があるほど動きが固い場合は、自分で解決できなさそうだと感じたらショップに持っていって調整してもらいましょう。



これで前後ディレイラーとチェーンの取り付けができました。
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