ディレイラー・チェーンの取り付け
written by らんぼー
さて、チェーンを引っ掛けて作業をやりやすくしたら、次はチェーンの長さを決めます。
チェーンの長さを決める方法はいくつかありますが、ここではよく知られている方法を紹介します。
まずチェーンをフロントはアウター、リアはトップに掛けます。
ここで先ほど書いた、なぜフロントディレイラーにアーレンキーを突っ込んでいるのかですが、ディレイラーはまだ手動でないと動かすことができません。
しかしチェーンをアウターに掛けたいわけですから、フロントディレイラーを強制的にアウター側に動かしたいわけです。
しかし手で動かして作業が全て終わるまでその状態をキープするわけにはいきませんから、このように何かしらの棒を突っ込んでディレイラーを強制的にアウター側に固定しておく必要があるのです。
さて、先ほどスポークを曲げて作ったフックにチェーンを引っ掛けてありますが、この状態でリアディレイラーを真横から見ます。
そのときのリアディレイラーの上下のプーリーの位置関係を見てください。
この画像のように、上下プーリーの軸の位置が地面と垂直になっていればOKです。
なっていなければ、先ほどのフックをチェーンに引っ掛ける位置を1つづつずらして、垂直になる位置を探してください。
この画像ですと厳密に言うと完全に垂直ではありませんが、自転車によっては完全に垂直にならないことがよくありますから、この程度でしたら問題ありません。
心配でしたらチェーンを長めに(下のプーリーが上のプーリーよりも後ろに位置するように)残しておきましょう。
しかしながら長すぎてもチェーンのたるみを取りきれなくなってしまいますので、「適切な長さにする」としか言いようがありません。
厳密なチェーン長の決め方は、目の前に現物を用意して、見せながら口で説明することはできるのですが、ここで画像と言葉だけで説明するのはちょっと難しいのです・・・
チェーンの長さ決めとは、一番チェーンがたるむギアの組み合わせでしっかりとチェーンのたるみを取ってくれ、なおかつ一番チェーンが引っ張られるギアの組み合わせでもパツパツにならない長さにするということです。
ちなみに私は上記のチェーンの長さの決め方で失敗したことはありませんから、8?9割方上記の方法で大丈夫だと思います。
今回のようなハードテールバイクで、なおかつ普通の歯数のスプロケットを使っていればなおさらです。
ピストっぽくてカッコイイ!