ディレイラー・チェーンの取り付け

さて、仮付け状態のフロントディレイラーの位置を決めてしまいましょう。

まずは上下方向の位置決めです。

赤線で示しているフロントディレイラーのガイドプレート下端と、アウターギア歯先の隙間が1?2mmほどになるような位置にセットします。



フロントディレイラーのガイドプレートはよく見ると複雑な形状をしていますが、これらには全て意味があり、瞬間的に変速させるために計算された形状になっています。

この1?2mmの隙間を大きく外して取り付けてしまうと、これらの複雑な形状が意味を成さなくなり、変速スピードが低下する他、音鳴りが発生する原因にもなってしまいます。

上下方向の位置が決まったら、次は左右方向です。

左右方向は、赤線で示したフロントディレイラーのガイドプレートと、アウターギアの歯が上から見たときに平行になるようにセットします。



これでフロントディレイラーの位置調整は終わりです。

最後に仮付け状態だったボルトを本締めしましょう。



ちなみにここの締め付けトルクは5-7Nmとなっており、恐らく想像しているよりもかなり軽い力での締め付けで大丈夫だと思います。

最悪の場合、ここを締め付けすぎてフレームのパイプがつぶれて変形しまうこともありますので、締め付けすぎだけは避けたいところです。

これで前後ディレイラーの取り付けが終わりました。