ハンドル周りの取り付け

written by らんぼー

次にハンドルを取り付けます。

ステムのハンドルクランプボルトを外し、ハンドルバーを取り付けてクランプします。



最近は画像のような4ボルトクランプが多くなっており、いちいち全部のボルトを外すのはめんどくさいので、4つのボルトを半分くらいまで緩めておき、ハンドルを横から差し込んで取り付ける方法もあります。

ハンドルのセンターをステムの真ん中にあわせて固定します。

このハンドルはセンターの示す目盛りがついていないので、あらかじめセンターを測って印をつけておきました。

また、ハンドルはより人間が握りやすくするため、いろいろな角度がついています。

上に○mmライズしていて○度角度がついており、手前に○度倒れていると言う具合に、いろいろな角度へ曲げられています。

この角度を微調整して自分が一番握りやすい角度に合わせるのですが、取り付け1発目から自分のベストポジションに合わせられることはまずないと思いますし、何よりも初心者の方ですと自分のベストな取り付け角度がよく分からない場合が多いと思います。

そんなときは、とりあえずハンドル先端の曲がっているところが地面と平行になるように取り付けます。



この画像では非常に分かりにくく、なおかつフラットバーなので余計に分かりにくいですが、このような目線でハンドルの曲がっている部分から先端を見て、この角度が地面と平行になるように角度を合わせます。

角度が自分に合っていない場合の微調整は実際に自転車に乗ってからやればいいので、とりあえずは地面と平行で取り付けておきましょう。

あとはこの角度でセンターがずれないようにステムのボルトを締め付けます。

お決まりですが、ボルトのネジ山にはグリスを薄く塗っておきましょう。



ボルトが上下2本しかない場合は、上下2本のボルトを順番に少しずつ締め付けていきます。

画像のような4ボルトの場合は、どうやら上下どちらか一方のボルト2本を最初に本締めに近いところまで締め付け、続いてもう片側の2本を本締めするのが正しいやり方だそうです。

つまり、最初に上のボルト2本を本締め近くまで締め付け、続いて下のボルト2本を本締めするということです。

ステムの4ボルトは対角線締めをするというやり方もよく聞きますが、確かに上下に分けて締め付けたほうがより安定した締め付けができそうです。

ちなみに私はどちらの方法が良いのか正解を知りませんし、以前は対角線締めをしていました。

しかし最近は構造的に考えて確かに上下に分けて締め付けたほうが安定して締め付けられる気がするので、上下に分けて締め付けています。

クランプボルト締め付けの際の注意点は、上記の締め付け順と、クランプとステム本体の隙間が上下均一になるように締め付けることです。



このようにクランプとステム本体の間に隙間ができますので、この隙間が上下で均一になるように注意しながら作業しましょう。

ここが均一でないと、ボルトの締め付け力がクランプに均一に伝わらず、なおかつハンドルバーにもクランプの面圧が均一に伝わらないので、良くないことは明らかです。

仮にカーボンハンドルや、金属製ハンドルなどでも超軽量で取り扱いに気を使わなくてはいけない製品の場合、取り付け不良が原因で最悪破損する可能性もゼロではないため、簡単なことですから慎重に作業をしてなるべく均一に締め付けることを心がけましょう。


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