フレーム下準備
written by らんぼー
1. フレーム下準備まずは組み立てる前にフレームの下準備について説明します。
これから次々とパーツを取り付けていくため、フレームが裸の状態でいられるのは今しかありません。
パーツを取り付けてから「あれをやっておけばよかった!」とならないように、下準備を施しましょう。
フレームの下準備として最近メジャーになってきた「フェイシング」という作業があります。
これはボトムブラケット(以下BB)やヘッドパーツ、ディスクブレーキキャリパーを取り付ける台座などの精度が要求される部分を、専用の工具を使用して削る=精度を出すことで、上記パーツをより正確に取り付けできるようにする作業です。
フレームを溶接する際に生じたわずかな歪みや、塗装することで余計な部分に塗料がのってしまうことで、取り付ける部分の精度が出ていなく、その状態で取り付けることでパーツ本来の性能を発揮できなかったり、寿命を縮めてしまう可能性があるために施します。
しかしながらこの作業に使用する専用工具は非常に高価なので、アマチュアの方が個人で購入するのはなかなか勇気のいることでしょう。
よって、一般的にはプロショップにお願いして作業してもらうことがほとんどだと思います。
その他BBシェルのタッピングやリアエンドの平行度チェック、フレーム全体の精度のチェックなど、完璧を求めるならばこのようなことも可能です。
ただし、相応の技術と知識と機材を持ったショップでないとフレームをダメにしてしまうことすら考えられるため、そこは慎重に行いたいものです。
また、それらの決して安くはない作業工賃も考える必要があるため、上記のフレーム下準備を施すかどうかはユーザーが個人で決めることになります。
ちなみにこのフレームはそれらの作業を施さないことにしました。
理由は、単純に資金の問題というのが大きいのですが、フレームそのものの作りはかなり良く、BB取り付け部やディスク台座などに塗装がのっていないことから、ある程度の精度は確保できているのではないかと考えたからです。
しかしながら、上記の作業をやることで損はしないので、予算があるのならやってもらうことをお勧めします。
また、私は必ずパーツの重量を量ります。
フレーム重量を量る機会は今しかないため、量りたい方は量っておきましょう。
こだわる方はまだいろいろと下準備を施すかもしれませんが、一般的にはこの程度やっておけば十分だと私は考えます。
以上でフレーム下準備編を終わります。
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